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LAST DAYS OF APRIL/ラスト・ディズ・オブ・エイプリル『ベスト・オブ・LDOA』

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ラスト・デイズ・オブ・エイプリル

インペリアルレコード 2008-01-23
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 エンブレイムなどのエモに影響を受け音楽活動を始め、アメリカン・オルタナティヴなどの要素を加えた音楽性へと幅を広げていったスウェーデンのエモ・バンドの、結成10年を記念して発売されたベスト盤。初期のレアな曲から、シングル・カットされた代表曲が、年代順にまとめられている。

 年代を追ってあらためて聴くと、このバンドの音楽性がつねに変化してきたことがわかる。ノイジーなディストーション・ギターと、光の粒のようなシンセの音の組み合わせで、ダーティだが美しいサウンドを展開する「エンジェル・ユース」。シンセのオーバーダブなどの余分な音を排除し、シンプルなギター・アレンジを中心にミニマムなサウンドで、静謐や寂寥感を演出した「アセンド・トゥー・ザ・スターズ」。ポップで軽快なリズム・ギターを中心に素朴なアレンジで、喪失感を表現する「イフ・ユー・ルーズ・イット」。練られ選び抜かれたギター・アレンジで、極限まで音が研ぎ澄まされて、いわばローファイからハイファイに変わった「マイト・アズ・ウェル・リブ」……と、アルバムごとにいろんな音楽性にチャレンジしてきた。

 だが、自分のやりたい音楽をとことん追求する熱意や、ギター・アレンジやメロディーの断片から感じ取ることの出来る神経質なほどの繊細さ、切なさは、全曲を通して変わっていない。悲しみを乗り越え強く生きようとする姿勢には、沈む夕日を見てわけもなく切なくなるような、そんなセンチメンタリズムが漂っている。彼らは、サウンドが変化することでむしろ、感じやすくナイーヴな、変わらない自分でいられたのだ。か細く繊細だった彼らも、挫折や悲しみを経験することによって、成長し、強くなった。10年の成長の過程が、垣間見れる作品だ。

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