プロフィール

  •    宮本 一高         (みやもと かずたか)
                                        音楽ライターを目指しているものです。EAT MAGAZINEやDOLLなどで執筆をしておりました。おもにエモ、ハードコア、スクリーモ、メロディックパンクを中心に取り上げております。自分が感動した音楽を、積極的に紹介していきたいと思いますので、よろしくお願いします。 

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2009年3月

2009/03/28

HELLOGOODBYE『ZOMBIES! ALIENS!VAMPIRES! DINOSAURS!』

ゾンビーズ!エイリアンズ!ヴァンパイアズ!ダイナソーズ!の逆襲!<+14>ゾンビーズ!エイリアンズ!ヴァンパイアズ!ダイナソーズ!の逆襲!<+14>
ハローグッバイ

ユニバーサル インターナショナル 2008-10-01
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 06年発売のデビュー作。EPのときの比べると、すいぶん落ちついた印象を受ける。ハチャメチャなほど元気で、荒削り無邪気だったギターや、雑然としたムーヴシンセはなりを潜め、煌びやかで綺麗なシンセの音が全面に出し、洗練された印象を受ける。ダフトパンク髣髴とさせる踊れて楽しい曲から、ウクレレを使ったトロピカルで寂寥感にあふれた曲や、ヨーロッパの童謡みたいな切ない曲、エレキギターでブイブイいわせた、にぎやかな曲など、バラエティーも豊富だ。多彩な楽器を使用し、前作よりも雑然としている。なんでもプロデューサーは、おもちゃの楽器だけでアルバムを製作することで有名なバンド、セルフのマット・マハフィーが担当したそうだ。だからなのかチープでへなへなしたかっこ悪さや、子供っぽさを内包したシンセ音を、ポップでスマートに聴かせている。エモアティチュードも健在。シンセやダンスミュージックなどの素養も深まり、サウンド的にもオジリナルティーを獲得した作品だ。

HELLOGOODBYE

ハローグッバイ(初回生産限定盤)(DVD付)ハローグッバイ(初回生産限定盤)(DVD付)
ハローグッバイ

IN-N-OUT RECORDS 2006-08-23
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 子供のように無邪気で破天荒。おもちゃ箱のようにきらびやかに光る宝物が雑然と詰まった明るくポップで楽しいサウンド。まさしくデジタル・エモという言葉がお似合いのバンドだ。このシーンの第一人者である、彼らの04年にドライブスルーから発売されたデビューEPは、へなちょこムーヴシンセや、ファミコンがバッグったときの効果音を、ウィーザー直系の、ルーズなギターにのせたサウンドを展開。全編、クラブで踊っているときのような楽しさに支配されている。だが、どことなく世間になじめない内気さが見え隠れしている。サウンド自体にエモの影響はない。それでもまさしくエモといえるのは、黒ぶちメガネと文学青年のような華奢な格好で、どこか自信のないなよなよしたスタイルにある。そんな姿勢にウィーザーの影響を受ける。精神姿勢がエモなのだろう。高嶺の花に劣等感を感じて、告白できずにいる歌詞も、いじいじしていてエモい。

2009/03/15

NEW FOUND GLORY『NOT WITHOUT A FIGHT』

ノット・ウィズアウト・ア・ファイト(期間生産限定盤)ノット・ウィズアウト・ア・ファイト(期間生産限定盤)
ニュー・ファウンド・グローリー

SMJ(SME)(M) 2009-02-25
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 まさしく原点回帰。まるで2,3作目のときのような勢いに満ちた、シンプルでパンキッシュな作品。ピアノなどの楽器や、エモやバラードなどの、ほかのジャンルの音楽を取り入れたりなどの小細工は一切ない。シンプルなメロディックパンクで、勢いよくグイグイと押していく。ギターの音はハードで、エッジが尖っている。とはいってもただ原点回帰をしたのではなく、多彩なフレーズを組み合わせたギターからは、前2作の実験性が確実に反映されている。彼らの一貫したテーマである楽しさは今作も健在。とはいっても、ついは目をはずしたくなるようなバカ騒ぎをするような楽しさではない。辛い現実に向かっていく攻撃性に満ちている。まるでストレスを発散してスカッとするような楽しさだ。歌詞は、失恋や絶望を味わいながらも、前へ立ち向かっていこうとする気迫に満ちた内容が多い。原点のような荒々しい勢いを取り戻しながらも、前2作の長所を取り入れ、止揚したサウンドだ。確実に成長している。

2009/03/14

NEW FOUND GLORY『ナッシング・ゴールド・キャン・ステイ』

Nothing Gold Can StayNothing Gold Can Stay
A New Found Glory

Drive-Thru 1999-10-19
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 99年発売のデビュー作。ここでは、録音状態も悪く、どこにでもいそうなメロディックパンクバンドという印象を受ける。ジョーダンの美声も生かされていない。ギターのチャドは、このころまだ叙情ハードコアバンド、シャイ・ハルードのボーカルであったし、あくまでもサイドプロジェクトの意味合いが強かったのだろう。ドラムやギターの使い方からは、アメリカンハードコアや初期パンクからの影響を感じる。この後ブリンク182の後継者として、第二世代のメロディックパンク代表するバンドに成長を遂げていくわけだが、この作品でも断片的に、彼ら特有のパーティー気分の楽しさは窺える。メタルからの影響が強かったブリンク182とは、ルーツが違うから、彼らは成功したのだろう。

2009/03/11

NEW FOUND GLORY『TIP OF THE ICEBERG』


チップ・オブ・ジ・アイスバーグ(初回限定盤)チップ・オブ・ジ・アイスバーグ(初回限定盤)
ニュー・ファウンド・グローリー

IN-N-OUT RECORDS 2008-05-08
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 新曲3曲に、伝説のハードコアバンドを3曲カヴァーした作品。ここでも自分たちの原点を見つめなおしたかったのだろう。もうひとつのルーツである、ハードコアをカヴァーしている。ジョーダンの甘くハスキーな歌声はかすれ、男くささと気合に満ちた怒声に変わり、ささくれ立っている。ギターも原曲を崩さないシンプルなアレンジ。ゴリラビスケッツやシェルター、ライフタイムをカヴァーしている。新曲もハードコアの延長上にあるスピーディーなサウンドで、勢いと衝動に満ちている。なお日本盤はインターナショナル・スーパーヒーローズ・オブ・ハードコア名義で発売された『デイキン・イット・オヴァ!』とのカップリング。

NEW FOUND GLORY『FROM THE SCREEN TO YOUR STEREO PARTⅡ』

フロム・ザ・スクリーン・トゥ・ユア・ステレオIIフロム・ザ・スクリーン・トゥ・ユア・ステレオII
ニュー・ファウンド・グローリー

IN-N-OUT RECORDS 2007-09-19
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 映画の主題歌のカヴァー第2弾。第1弾から7年が経っていることから、ここでカヴァーした意味は、おそらくここ数年、実験的にいろいろな音楽を取り入れ、ゆったりしたアルバムが続いたので、自分たちのルーツを見つめ直したかったのだろう。その通り、キャッチーで勢いに満ちたメロディックパンクを展開している。だが底抜けの楽しさはない。ポップな明るさの陰に、切なさが見え隠れしている。大人のカヴァーだ。日本でも有名な“キス・ミー”のカヴァーなどもある。そのほかにも、カントリのカヴァー“イット・エイント・ミー・ベイブ”など新機軸をみせている。

NEW FOUND GLORY『COMING HOME』

Coming HomeComing Home
New Found Glory

Geffen 2006-09-19
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 前作と同じくメロディックパンクにプラスアルファーを加えた5作目。ここではリズム中心の曲作りがされており、キーボードやピアノが中心となり、さらに音楽性が広がっている。新しいところではR&Bやエモの影響を感じられる曲もある。能天気な明るさで勢いに任せていた2,3作目のころと比べると、喜怒哀楽のあるドラマティックな展開で、内省的で思慮深くなった。ジョーダンの枯れた味わいのある歌い方が、アルバム全体に渋味を効かせ、大人になった印象を受ける。この作品を発表する前に、メンバー全員が家庭や婚約者を持ったそうだ。それでタイトルをカミング・ホームと名づけたという。そのタイトルの通り、何ヶ月も家を留守にする過酷なツアーで、早く愛する家族の待つ家に帰りたいと思いが、このアルバムのテーマになっている。だから夕暮れ時の家に帰るときのような郷愁に満ちた雰囲気が、アルバム全体を支配している。ノリのいいリズムとコーラスに、キーボードの爽快感を加えた②は、この時代にした作れない名曲だ。

2009/03/08

NEW FOUND GLORY『CATALYST』

キャタリストキャタリスト
ニュー・ファウンド・グローリー

ユニバーサル インターナショナル 2005-04-21
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 激的に変わった。怒りを一転集中させたハードコアナンバーから始まり、暗みのかかったメロディーに変化を遂げ、哀愁が漂った作品。お馴染みのニューファウンド節のメロディックパンクもあるが、半分は新しいアプローチをみせている。フォークギターやメタルのフレーズを取り入れた曲や、バラード、シンセ音など境地をみせ、彼らの実験性が窺える。歌詞は、恋人との別れや、自分の人生が苦難にぶつかったときの気持ち、消費社会への警鐘など、シリアスで重い内容が多い。だが、そこには辛い状況から這いあがろうとするメッセージが込められている。その辺がいかにも彼ららしい。暗く哀愁に満ちているが、メロディックで甘くハスキーなジョーダンのボーカルは際立っているため、そこには極上のポップさがある。『キャタリスト』(触媒)というタイトルが示すように、中心にある核こそ変わりがないが、新しい要素を加えることによって、より進化した作品だ。

NEW FOUND GLORY『STICKS AND STONES』

ステックス・アンド・ストーンズ(通常盤)ステックス・アンド・ストーンズ(通常盤)
ニュー・ファウンド・グローリー

ユニバーサル インターナショナル 2002-06-08
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 おそらく一番売れたのではないかと思われる最高傑作の3作目。ハードコアの影響が強く、激しかったギターがまろやかになり、さらにメロディックになった。アメリカンポップスの要素がさらに強くなり、より楽しさが倍増している。全作品中、一番ポップで、ノリのいい作品で、前作の路線をさらに深化させた。メロディックパンク特有の、楽しくはしゃぎたくなるような激しさで、全曲駆け抜けている。前作よりも楽しさやわくわく感が、さらに増強している。歌詞は前作と同じく恋愛のことばかり。彼女に振り回され、フラれても、つぎの恋に希望を持つ前向きさがいい。極上にキャッチーなメロディーと底抜けの楽しさ尋常ではない。ごく普通の若者をパンクに取り込み、パンクシーンの大衆化を決定付けた一枚。

NEW FOUND GLORY『FROM THE SCREEN TO YOUR STEREO』

From the Screen to Your StereoFrom the Screen to Your Stereo
A New Found Glory

MCA 2000-03-28
売り上げランキング : 26571

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 映画主題歌をカヴァーした作品。本来はニューアルバムをリリースする予定であったが、オリジナル曲が完成していなかったため、急遽カヴァーアルバムに変えたという。“タイタニック”や、エアロスミスが歌った“アルマゲドン”のテーマや“ネバー・エンディング・ストーリー”などを、ユースクール系のカッティングギターや、2ビートのドラムで、ハードコア調に攻撃的で、アグレッシヴにカヴァーしている。彼らのルーツである、映画サントラのポップ感と、ハードコアのアグレッシヴさ。その両方が理解できる作品だ。

2009/03/06

NEW FOUND GLORY

ニュー・ファウンド・グローリーニュー・ファウンド・グローリー
ニュー・ファウンド・グローリー

ユニバーサル インターナショナル 2005-04-21
売り上げランキング : 52968

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 2作目にして、彼らの代表作。サビの部分を甘酸っぱく聴かせるコーラスや、メロディックで色彩豊かなコードギター、ドキドキする気持ちをザクザクと刻むギターのリフ。メロディックパンクに変拍子や色彩豊かなフレーズを持ち込んだも、彼らが最初だろう。そしてなにより、キャッチーで親しみやすいものしているのは、メロディックで甘いハスキー声ボーカルだ。ニューヨークタイムズ誌でブリトニー・スピアーズがギターを持ったかのようにキャッチーなサウンドだと評していたが、その通り、映画のサントラやアメリカン・ポップスを彷彿とさせるメロディーがある。歌詞は当時付き合っていた女の子のこと。好きな人と明日は話せるのかなとか、好きになった女の子のことばかり考えて、いてもたってもいられないような気持ち。恋にたいする一途な想いと、若さならではの勢いに満ちている。そんな学生生活ならではの楽しさがいい。アイドルや映画好きの、ごく普通な若者に、パンクの入門口を開いたのは、間違いなく彼らの功績だろう。

2009/03/05

RUNNER RUNNER『YOUR GREATEST HITS』


Your Greatest HitsYour Greatest Hits
ランナー・ランナー

インディーズ・メーカー 2008-10-24
売り上げランキング : 32826

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 元オーバー・イットのメンバーを中心に、ルフィオのジョンと、ドント・ルック・ダウンのライアンで結成された新バンド。デュラン・デュランやスクリティーポッティーを彷彿とさせるバブルの頃のような華やかなデジタルサウンド。だが、マニアックでオタクっぽい音の作り方には、ルフィオの影響を感じるし、リヴァーヴの効いたボーカルや、哀愁に満ちたコーラスからはオーバーイットの残り香を感じ取ることが出来る。そこにデジタルサウンドを加えたことによって、彼らの個性である、コンクリートに覆われた暗い密室で、青いライトに照らされ水面がゆれるような、幻想的でクールでロマンティックな雰囲気がさらに際立っている。エモーショナルに燃える音楽ではないが、ムーディーで渇いた心を癒してくれるようなやすらぎに満ちた作品だ。

THE ALL AMERICAN REJECTS『WHEN THE WORLD COMES DOWN』

ホエン・ザ・ワールド・カムズ・ダウンホエン・ザ・ワールド・カムズ・ダウン

ユニバーサル インターナショナル 2009-03-04
売り上げランキング : 28120

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 まぎれもなく最高傑作。80年代のゴージャスで派手なアメリカンロックに、オクラホマ特有のカントリーフォークと、水しぶきが飛び散るようなパワーポップの融合。いうなら1Stと2ndのいいところだけを併せ持った作品だ。それだけではなく、シンプルで素朴なアコースティックの曲から、女性とデュエットした大人の雰囲気を醸し出したバラード、ポピュラーなアメリカンポップスや民謡などに影響を受けた曲などもあり、新境地をみせている。この作品のいいところは、音へのこだわり。ギターが主張した曲もあれば、キーボードやピアノが中心となっている曲もある。奇怪なギターの音や、時を刻むようなキーボードの音、バイオリンなどを取り入れ、あらゆる音を試しながら、メンバー全員で話し合い、じっくり練られた作品だということが理解できる。

 明るさのみで突っ走っていた前作までと比べると、悲しい気分やセンチメンタルなムードの曲もある。ボーカルもハイテンションな歌い方から、じっくり丁寧な歌い方に変わった。歌詞も恋愛のことが少なくなり、ハリケーン被害後のニューオリンズとか、社会的な内容が増えた。でもけっして悲観的ではない。暗いテーマでも最後には希望がある。心の視野が広がり、いろんな感情を知った。コントラストのあるサウンドにも、円熟味を増した歌詞にも成長のあとがあり、落ち着いた大人になった印象を受ける。だからといって毒素や負の感情はない。一貫して前向きで明るい人間でいるのは、さすがだ。

2009/03/02

THE ALL AMERICAN REJECTS『MOVE ALONG』

 

ムーヴ・アロングムーヴ・アロング
オール・アメリカン・リジェクツ

USMジャパン 2009-03-04
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 なにやら水しぶきが飛び散るようなピアノやキーボードがなくなり、激しいコードギターが中心になったサウンドに変化した2nd。といっても、ハイテンションで歌うボーカルや、真夏の日差しのような明るい開放感に変わりはない。変わったところといえば、これまで抑えていた、ゴージャスで派手な、80年代のアメリカンロック的要素が全面に出たところか。ほかにも蛙の鳴き声のような擬音やカッティングギターや、賛美歌のようなコーラスなど、いろいろなものを取り入れている。どれを取っても彼らのテクニックや趣味が爆発している。ほかにも若干愁いを帯びたバラードなど、新機軸がある。 この作品では、パワーポップやエモからの影響はまったく感じない。80年代MTVやアメリカを席巻していたゴージャスなアメリカンロックを取り入れ、恥じらいもなく堂々とリスペクトしている。そういった意味では、オルタナやメロコアなどのインディーロックからの影響が強いエモシーンでは、まったくもって新しいサウンドだ。歌詞は、お互いの悩みや苦労を話し合って共に乗り越えていこうとか、お互いの気持ちのすれ違い、別れを自分から切り出すなど、個人的な自分の気持ちよりも、自分から見た彼女や他者という視点で語られている。相手の気持ちを理解した上での歌詞だから、慰められ、励まされる。アメリカンロックを現代に復活させ、オクラホマ特有の開放感と融合させた。それが彼らの目指していた音楽スタイルなのだろう。そうった意味ではこの作品でその個性を完成させた。ハイブリットな作品だ。

THE ALL AMERICAN REJECTS

オール・アメリカン・リジェクツオール・アメリカン・リジェクツ
オール・アメリカン・リジェクツ

ユニバーサル インターナショナル 2006-07-19
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 これはいい。落ち込んだ気持ちを、元気にさせてくれる。いまやエモの重鎮として語られているAARのデビュー作。真夏の太陽のようにギラギラとして終始ハイテンションで歌うボーカル。水しぶきのようにピョンピョン跳ねる躍動感あるピアノやキーボード。青空のように軽快なアコースティックギターとルーズで放牧なギター。それらが楽しい夏の思い出のように絡み合い、アメリカ中部の水平線が続く広大な台地をイメージさせる。毒気や悲しみのかけらが一切ない、明るく爽やかで開放的なポップサウンド。

 打ち込みのドラムとプログラミングを使い、ボーカルのタイソンとギターのニックの2人で作られた作品で、世間では大衆的なパワーポップという言われ方をしている。インタビューでは、ボンジョヴィやキッスなどのオーソドックスなアメリカンロックから影響を受けていると言っているが、この時点では、ジミー・イート・ワールドや、ウィーザーなどのオルタナティヴなパンク系の影響が強い。歌詞はタイソンの高校時代のガールフレンドとの恋愛の内容。大半が、好きな人から離れていく未練や、一途な片思いばかりで、自分の気持ちを歌っている。だがそこには、うそ偽りない、自分の気持ちをさらけ出している。これだけ正直で、一方向に突き抜けたバンドも珍しい。

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