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オール・タイム・ロー『プット アップ シャット アップ』

Put Up or Shut UpPut Up or Shut Up
All Time Low

Universal 2006-07-25
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 タワーレコードや輸入盤などで話題となった、東海岸ボルチモア出身の新世代メロディックパンクの2枚目のEP。今作では、新世代のメロディックパンクバンドを取り扱うレーベルとして、いま注目されているホープレスレコーズに移籍。過去2作のEPとアルバムを廃盤にしてまで、挑んだ意欲作だ。過去を断ち切り心機一転を図った作品である。そのためなのか、この作品で彼らのオリジナルティーを如何なく発揮している。先駆者であるブリンク182から進化した王道をいくメロディックパンクだが、メタルやヒップホップ、ハードコアやハードロックなどのほかのジャンルからの影響がまったくない。デット・ボーイズなどのNYパンクからの影響も感じ、パンクをこよなく聴きこみ、進化を遂げてきた。

 このバンドの魅力は、センシブなメロディーにある。やるせなさや切なさといった感情を、シリアスにナイーヴに紡ぐギター。心の襞を震わすように、ときには寡黙に、神経質に鳴り響く。歌詞も、やり場のない怒りをストリートファイトにぶつけ、無駄に時間を浪費し、くすぶり続ける日々や、落ちぶれた生活やくすんだ街から抜け出し奮起する気持ち、トレンディードラマのように豪華でスノッブに着飾った偽りの仮面を取り捨て本当の自分をさらけ出すなど、やりたいことは何か?未来への希望はどこに?本当の自分とは?といった自分探しの内容が多い。確かに衝動的で、思春期特有の感情にあふれ、青春の一面を切り取ったバンドであることに間違はない。だが、楽しさをファンと共有し、ノー天気に明るいバンドや、エモーショナルにやるせなさや悲しみをわめき散らすバンドが多いなか、赤裸々に淡々と感情を綴る彼らは異色だ。

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