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OVER IT『ザ・ストランド』

The StrandThe Strand
オーバー・イット

インディーズ・メーカー 2008-02-08
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 メジャーデビュー作も好評だったオーバー・イットの未発表集。最高傑作ともいわれる『シルヴァーストランド』から、レコーディング時に選曲からもれた未発表曲6曲と、アコースティックアレンジの4曲を加えた全10曲。アウトテイク作だけあって、静と動アップダウンのある曲や、強くシャウトする曲など、『シルヴァーストランド』とは異なる方向性の曲が目立つ。とはいえどの曲もテンションが高く、明るいメロディーの裏側に、知的さと切ない翳りが漂っているオーバー・イットの個性が現れている。確かにお蔵入りするにはもったいない曲たちだ。

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OVER IT『シルヴァーストランド』

SilverstrandSilverstrand
オーバー・イット

インディーズ・メーカー 2005-03-18
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 良質なメロディーとは、新しさや古さに関係なく、否応なく周囲を感動させてしまうものなのだ。潮風の匂いとサーフィンが似合う05年に発表されたオーバー・イットの3枚目のアルバムは、そういった言葉を口にしたくなるような、センチな気持ちにさせてくれる心地よいメロディーにあふれている。カルフォルニアの日差しをじかに浴びたような陽気なサウンドだが、けっしてノー天気な明るさにはならず、根っこにしっかりとした力強さがあり、ところどころに知的な雰囲気さえ感じる。こうゆうグッドメロディーこだわりを持ち、追及しているバンドは、個人的には大好きだ。

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MADINA LAKE『ATTICS TO EDEN』

アティックス・トゥ・エデンアティックス・トゥ・エデン
マディーナ・レイク

ROADRUNNER JAPAN(W)(M) 2009-04-15
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 09年に発表された2枚目。ここでもいろんな要素が混ざったサウンドを展開している。ナイン・インチ・ネイルズのインダストリアルやミューズのキーボードなど、影響も様々。前作よりもラウドでカオティック。音で激しさは増したが、彼らの特徴である冷たいメロディーと、無機質な世界観に変わりはない。とくに印象的なのが後半3曲。厳かで悲しみに満ちたピアノの音が、おどろおどろしく病的で不気味な世界観を演出している。

 歌詞も今作では前作の続きで、架空の街、マディーナ・レイクで起こった出来事から、主人公のアデリアが街から消えたことが物語になっているという。前作よりも曲のクオリティーが上がり、完成度の高い作品に仕上がっている。

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MADINA LAKE『FROM THEM, THROUGH US, TO YOU』

フロム・ゼム、スルー・アス、トゥ・ユー(ロードレイジ2009)フロム・ゼム、スルー・アス、トゥ・ユー(ロードレイジ2009)
マディーナ・レイク

ROADRUNNER JAPAN(W)(M) 2009-04-22
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 まるで帝政ロシアをイメージさせる崩壊と黄昏の美しさ。まるでアンティーク家具のような重く暗いノスタルジー。07年に発表したデビュー作は、そんな世界観がある作品だ。基本になっているサウンドは、ガンズ&ローゼス直系のハードロックとエモ、オルタナィヴ、コーンなどのヘヴィーロック。そこにアンティーク家具のようなノスタルジーなプログレッシヴな世界観を加えた。色々な要素が混ざったサウンドだ。近年、アトレイユやアレサナ、プレスザフォールなど、パンクとメタルという垣根を超越したミクチャーサウンドを展開している。――端的に説明するなら、スターティングラインなどのポップパンクとコーンなどのヘヴィーロックが何のこだわりもなく平気で融合されている。彼らもその一角を担っているバンドといえるだろう。
 
 そのなかでも彼らの特徴といえるのは、近代末期のどろどろとした陰湿な雰囲気と、虫を踏み潰してせせら笑うような無機質な残虐性。ウジ虫や牛の内臓を食べたエピソードもさることながら、サウンドにも感情的なぬくもりはなく、とこか殺伐としている。ヘヴィーなパートの部分では理性が吹き飛ぶような激情はない。ピアノやキーボード、ギターのメロディーなどの静の部分ではただ淡々と冷たい音をかき鳴らしている。まるでバタフライナイフを常時見に付け、気に入らないことがあれば斬りつけて来るような、そんな怖さと残虐性がある。

 そもそもマディーナ・レイクというバンド名は、ベースのマシュが作った物語の架空の街の名前だそうだ。そのストーリーは、マディーナ・レイクで有名な社交家アデリアが謎の疾走を遂げ、そのあと街が混乱に陥るといった内容らしい。その後のアルバムでそのストーリーが展開されていくそうだ。

 そういった部分も含め、まさにプログレッシヴロックの世界観の現代ヴァージョンといえる作品だ。時代は人間的な熱さや攻撃性よりも、機械的で無機質なものや幻想といったものを求める方向に向かっている。それを象徴した作品ともいえる。

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DARKBUSTER『A WEAKNESS FOR SPIRTS』

A WEAKNESS FOR SPIRITS(ア・ウィークネス・フォー・スピリッツ)A WEAKNESS FOR SPIRITS(ア・ウィークネス・フォー・スピリッツ)
ダークバスター

UNCLEOWEN 2009-05-20
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 ボストンのストリート・パンクバンドの09年に発表された2枚目。ラシンドの初期パンクをルーツに、カントリーやボストン臭さを加えたサウンド。いうならドロップ・キック・マーフィーズから、アイリシュトラッドとバグパイプを抜いたような感じだ。基本的には、猥雑でありながらも熱いサウンド。シリアスさはなく、仲間との友情や団結心などの人の心の温かさにあふれている。ボストンのバンドに多い、地元を愛する気持ちにあふれている。ボストンという土地柄があらためて独特だということを感じさせる作品だ。

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ブループリント・カー・クラッシュ『Rhetoric of a marionette』

Rhetoric of a MarionetteRhetoric of a Marionette
Blueprint Car Crash

Militia 2004-05-04
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 04年発表の6曲入りのEP。当時、あまり話題にはのぼらなかったアーティストだが、そのサウンドは画期的だった。プログレッシヴなアートに、スペイシーなギター、スクリーモ、サイケ、フリージャズ、ポスト・ハードコアなどの要素が、ミキサーにぶち込まれ、カオスと化したサウンド。いまでこそマーズ・ヴォルタや、サーカ・サヴァイヴなどの出現によって、ひとつの雛形になっているが、当時としては先鋭的でいなかった。特異な美意識や、夢遊病的な危うさが、彼らしかない独自な世界観を構築している。この作品以降おもだった活動は聞かないが、いま現在でも十分に最先端を行っているサウンドだ。

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SECONDSHOT 『 Bland Finale』

ブランド・フィナーレブランド・フィナーレ
セコンドショット

CR JAPAN 2008-09-13
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 このバンド、本当に終始一貫している。08年発表の3枚目。変化があったところといえば、メロディーにさらに磨きがかかり、ドラムのビートに若干のアレンジを加えたところか。それ以外はほとんど変化がない。でも一貫して、心にしみる泣きメロの曲を歌い続けている。その姿勢は今作でも変わらない。それが彼らのよさだ

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SECONDSHOT 『 One Foot Out The Door 』

ワン・フット・アウト・ザ・ドアワン・フット・アウト・ザ・ドア
セコンドショット

CR JAPAN 2006-02-18
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  05年発表の2枚目。基本的には前作とあまり大差のないサウンドだが、ここでは泣きメロをさらに強調している。メロディーと表現に深みが増した。歌詞も彼女を失った思い出や、ドラッグ依存、政府の暴力、悪政が自分の及ぼす被害など、自分たちがリアルに経験した日常の不幸な形をテーマにしている。この作品で泣きメロが魅力なメロディック・ハードコアという個性を確立した。荒削りだった楽曲が数珠玉のように磨かれた作品だ。

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セカンドショット 『セヴン・イヤーズ・バッド・ラック』

Secondshotjacket2


 04年発表の1枚目のフルアルバム。ここではサウンドがさらに野太くなっている。メロディーよりも勢いを重視。基本的にはフェイス・トゥー・フェイスとノー・ユース・フォー・ア・ネイムを足して2で割ったようなメロコアだが、今作では歌メロを重視、その結果、切ない歌メロが際立っている。伸びやかなコーラスと泣きメロにあわせ疾走していくスピード感がたまらなくいい作品だ。

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セコンドショット『ソングス・フロム・ザ・ズー』

Secondshot_ep1


02年発表のデビューEP。バッド・レリジョン直径の90年代のメロコアサウンドに、エディー・コクランなどの60年代ロックの要素を加えたサウンド。高速ビートを、アダルティックなムードのメロディーのせ、パワフルかつクールに聴かせる。彼らの個性が確立されるのは、2ndからだが、色々と実験的で、面白い作品だ。

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