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ソーシャル・ディストーション 『プリズン・バウンド』

Prision BoundPrision Bound
Social Distortion

Time Bomb 2009-01-20
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 88年に発表された2枚目のアルバム。前作からじつに5年もの歳月が経っている。85年から2年間ほどマイク・ネスは、麻薬の常習癖がエスカレートし、たびたび刑務所に収監されたり、麻薬リハビリセンターで過酷な人生を送っていたいう。ソーシャルディストーションは解散状態にあったそうだ。ネスの出所後、ギター、ダネルの誘いにより、ソーシャル・ディストーションが復活したという。

 ここで歌われているのは、刑務所での苛酷な日々の思い出や、自由気ままに生きすぎたゆえの代償、犯罪を犯し蔑まれた日々への屈辱や怒りなどだ。社会への反逆心がさらに増し、すさんだ気持ちと、苦悩のふちでのた打ち回っているような重苦しい空気が、アルバムを支配している。そこには地獄の底から必ず這いやがってやると、強い決意が窺える。そう音楽に希望を求めて。

 基本的にはカーボーイソングやカントリーなどをベースとしたアメリカン・テイストのパンクロックだ。3コードのシンプルなサウンドなのだが、それにしてもすごいのは、やはり歌詞と、人生経験が反映されたサウンドの緊迫感にある。とくに2曲目の“インドウジェンス”では、自業自得で犯した罪への意識が、切迫感と悲しみを帯びたメロディーにして表現している。アルバムを聴き終えたあとに、襲い掛かってくる目眩のするほど憂鬱さ。そんな気持ちにさせるアーティストは、ソーシャル・ディストーション以外ありえないのだ。

 彼らは自らの人生観を、音楽というツールを使って、巧みにウェットな情感まで伝えるミュージシャンなのだ。まさにリアル・パンクといえるだろう。ソーシャル・ディストーションのパンクとは、まさ自分自身といえるだろう。そんな濃い経験をしてきたアーティストはほかにいない。

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