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ソーシャル・ディストーション 『ホウェアー・ビトゥウィーン・ヘヴン・アンド・ヘル』

Somewhere Between Heaven & HellSomewhere Between Heaven & Hell
Social Distortion

Sony 1992-02-15
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 天国と地獄の中間にあるどこかと名付けられた92年発表の4作目。パンクよりも、ロカビリーRやブルース色が強くなった。前作ほどカラっとした爽快感やカントリーぽさは、ない。砂ぼこりが舞う、木造でできた場末の酒場のような土臭いブルースのようなサウンドだ。

 おそらく本人たちの意図としては、60年代の素晴らしいあのころの音楽を、ただ純粋に好きだからやりたかったのだろう。だから今回は、ハンク・ウイリアムズの“アローン・アンド・フォーセイクン”をカバーし、“99・トゥ・ライフ”からは、ジョニー・キャッシュへの多大なリスペクトが窺える。

 歌詞も、悪運に取り付かれギャンブルでいつも勝てない“バッド・ラック”や、親から他人から蔑まれ、不良で愚かな自分を歌った“キング・オブ・ブルース”、分かれた彼女のことを今でも想っている“メイキング・ビリーヴ”など、不運で自嘲的な内容が多い。だが心の痛みや情けなさを見せない。本当の気持ちをクールに突き放した姿勢がある。まるでむかしのブルースのようにクールにカッコよくキメている。

 だがこの作品はすごく好みが分かれると思う。なぜならアメリカ中部という土地柄のアクが強いサウンドが前面に出ているからだ。やさぐれた男臭さと、荒々しい感じのするサザンロックを好むひとにとっては、おそらく最高傑作に思えるかもしれない。だが西海岸のようなカラっとしたサウンドが好きなぼくからすれば、少々聴きづらさを感じた。

 ともあれ、いままでのソーシャル・ディストーションのなかでは、最も右に位置する作品だ。

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