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paramore 『all we know is falling』

オール・ウィ・ノウ・イズ・フォーリングオール・ウィ・ノウ・イズ・フォーリング
パラモア

ワーナーミュージック・ジャパン 2009-06-24
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 05年に発表されたテネシー州出身のメロディックパンクのデビュー作。当時、弱冠16歳だった女性ボーカル、ヘイリーを中心に04年に結成。前世代のメロディックパンクでは、ダンスホール・クラシャーズやノー・ダウトなどの女性ボーカルバンドがいたし、最近ではアヴリル・ラヴィーンなどのアイドル性をもったミュージシャンもいる。だからけっして女性ボーカルのバンドが珍しいわけではない。

 だがパラモアが新しかったところは、エモなどの野太いギターサウンドに、U2、キュアーなどネオ・サイケなどの要素を取り入れ、陰影に富んだサウンドを展開しているからだ。パンクの荒々しさと、わたしの気持ちを理解してくれない大人や彼に対するすれ違いや、憂い、悲しみ、倦怠などといった感情を歌い、表現した意味では、10代の鬱屈した感情を抱えた肉食系の女性たちの共感を得たのではないか。そういった意味では新世代メロディックパンクを代表しているといえるだろう。

 この作品ではストレートなパンクサウンドを展開。基本的には荒々しいメロディック・パンクだが、全体的に暗い。エモ特有のキラキラ光るメロディや叫び声も、傷ついた心を慰めるような繊細で弱々しく、憂いや黄昏に充ちている。だがボーカルのヘイリーの強気で繊細な歌声が、ヴァラエティーが少なく、ワンパターンのきらいがあるサウンドに、陰影をあたえている。ヘイリーの歌声とカリスマ性で、聴き手をぐいぐいと引っ張っている。

 個人的には、初期パンクのような荒々しいスピリッツを感じるし、女の子らしい自己主張が好感を持てる。なによりインディペンデンスなサウンドにこだわり、ポップにスターのような斜に構えたところもなければ、明るくポップにソフィスケートされた部分もない。好きな作品だ。

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