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THE GET UP KIDS 『FOUR MINUTE MILE』

フォー・ミニット・マイルフォー・ミニット・マイル
ゲット・アップ・キッズ

HOWLING BULL Entertainmen 2000-05-03
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 97年発表のデビューアルバム。過去に幾つかのスプリットやEPを経て、発表された作品。当時、高校生だったメンバーは学校を休んでシカゴに赴き2日間のレコーディングで完成させたアルバムだという。

 16歳という若さも手伝ってか、この時点ではまだ若者が抱える悩みや苛立ち、未来への希望と不安を歌った、ナイーブさが取り柄のバンドであった。サウンドもフガジからの影響下から抜け切れておらず、奥行きがないしテンポも悪い。荒削りな印象がある。

 肝心のサウンドだが、ナイーブで静寂なメロディーと激しいコードギターのアップダウンが、このアルバムの特徴だ。先ほど述べたとおり、録音状態はよくない。高音は割れているし、静から激へシフトチェンジしていくテンポもやや歯切れの悪いところがある。

 だがその歌詞には聴くひとを魅了するエモーショナルがある。例えばこんな具合に。2曲目の“ドント・ヘイト・ミー”ではレコーディングという人生で唯一のチャンスに賭けながらも、彼女を大切にしない自分への後悔罪悪感に苛まれている。3曲目の“フォール・セメスター”では、父親に認めてもらいたいと思う反面、親の言いなりにはなりたくないと歌っている。決断の不安や、自我と他者の思惑の狭間で、自分の感情が揺れている。それがデリケートで穏やかメロディーと、想いをぶつける激しいサウンドのなかで、感情が揺れ動いている。戸惑いと逡巡、善悪の葛藤。それがごく普通の若者の共感を得た理由なのだ。

 なお01年にリマスター盤を発売。そちらのほうが音のよい仕上がりに。


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