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ベッドサイド吉野 『#2』

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bedside yoshino (ベッドサイドヨシノ)

吉野製作所 2010-03-06
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 05年ごろライヴ会場で発売された2枚目。基本的には、前作の路線を踏襲している。しかしこの作品以降、イースタンユースとソロ活動の音楽性は、違いをみせることとなった。いままでのイースタンユースは、昭和の匂いを感じさせるノスタルジックなメロディーと、フガジなどのハードコアを融合したサウンドであった。この作品のあと、イースタンユースは荒々しいアメリカン・ハードコアに原点回帰。この時期のイースタンユースは、自分のやりたいサウンドと、ファンが求めることに解離が生じ、葛藤があったという。その迷いを吹っ切り、爆音ギターで、エモーショナルにがなり歌った作品が『ドン・キホーテ』だ。とくにタイトル曲の”ドン・キホーテ”は、時代に合わないことでも、自分の好きなことをやり抜くと歌い、この時期のイースタンユースの活動を象徴していた。

 だが吉野には別の欲求があった。爆音とは対極にある穏やかで癒しに満ちたメロディーを奏でたいという欲求が。前作に引き続きこの作品では、徹底的に昭和初期のサウンドを追求している。アメリカン・インディーやアコースティック、牧歌的なフォークに、昭和初期のノスタルジーと富良野の大自然という郷愁を想起させるメロディーを加えた。吉野の人生観をぶつけた歌詞もさることながら、ウェットで情緒的なメロディーに主眼を置いているため、すべてが人情味にあふれ心が温まる。のちにイースタン・ユースのアルバムに収められることとなる”片道切符の歌”が、ここでは北海道の田舎を想像させる情緒的なメロディーヴァージョンで収録されている。音は悪いけど、個人的には、このヴァージョンのほうが好き。素朴で温かみのあるいい作品だ。

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