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MY CHEMICAL ROMANCE 『LIFE ON THE MURDER SCENE』

ライフ・オン・ザ・マーダー・シーン(DVD付)ライフ・オン・ザ・マーダー・シーン(DVD付)
マイ・ケミカル・ロマンス

ワーナーミュージック・ジャパン 2006-04-26
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 06年に発表された2枚組DVDとライヴ・アルバムが収録された作品。CDは各都市で行われたライヴと、未発表曲を収録。DVDはライヴ映像にメイキング映像とプロモーションビデオを加えた内容。もう一枚のDVDには結成から現在までのヒストリーと、エピソードが本人たちの口から語られている。このDVDを見れば、彼らがエモでもスクリーモ・バンドではないことが理解できるし、ヴィジュアル的な魅力も理解できる。それに加え、この時点での彼らの活動を総決算した内容だ。

 この3枚のなかで注目すべきは、いままでの活動を振り返ったDVDだろう。そこには結成秘話から自らのサウンドのルーツ、メンバーの絆などが語られている。とくに印象深かったのは、ライヴ・パフォーマンスについて赤裸々に語ったシーン。本来、彼らの魅力とは、毎回ハイ・テンションで行われるライヴにあった。とくにボーカル、ジェラルドの全身全霊をふり絞った壮絶なパフォーマンスには、このライヴでジェラルドのすべてが終わってしまうのではないかと感じるほど、刹那的な美しさを解き放っていた。しかしその裏側では、精神を高揚させるための、抗うつ薬とアルコールが欠かせなかったという。ジェラルドは、テンションをハイに持っていくため、薬とアルコールに頼っていたのだ。しかし薬とアルコールに頼るあまり、次第に依存症になり、徐々に肉体と精神が破綻していた。04年の7月には精神と体力が破綻をきたし、ライヴをまともに行いない状態になり、ライヴをキャンセルする事態へと発展した。

そして8月には、大好きなバンドを続けるため、薬とアルコールを断ち切った。メンバーの信頼がジェラルドの命を救ったとDVDでは語られている。薬とアルコールに頼らないライヴは、はじめのうちは怖かったというが 、次第に慣れて結果が現れてきた。たしかに8月以降のライヴ音源を聴くと、陽炎のように刹那的で病的なハイ・テンションさは失われた。代わりに熱く芯の強いライヴを展開している。しかもそこにはゆるぎない自信と爽やかな充実感を感じることができる。彼らは弱い自分を断ち切り、強さと自信を手に入れ、生まれ変わったのだ。

この作品では、絶頂期に起きたトラブルや、新しく生まれ変わった彼らについて語られている。彼らの見えない裏側を暴露することによって、さらに魅力が増している。彼らの苦悩がうかがい知れて、個人的には楽しかった。彼らのことを深く知りたい人にはおすすめの作品だ。



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