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フランク・ターナー 『ファースト・スリー・イヤーズ』

First Three YearsFirst Three Years
Frank Turner

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 08年に発表されたアウト・トラック集。アルバムタイトルはブラッグ・フラッグのアルバム『ザ・ファースト・フォー・イヤーズ』をもじって付けられたそうだ。ここではデビュー当初の作品から、現在手に入れることのできない貴重な音源が収められている。収録されている曲は、06年のデビューEP『キャンプファイヤー・パンクロック』から5曲。06年のルーベンとのスプリット『エクストラ・マイル・シングル・セッションズ』から1曲。同じく06年のジョナマトランガとのスプリットから2曲。07年の2枚目のEP『ザ・リアル・ダメージ』から4曲。2枚目のアルバム『ラヴ,イレ&ソングス』のボーナストラック3曲。ジョナマトランガとジェイコブ・ゴールデンらが参加したカヴァーしたアルバム『ザ・ソフトコア・ツアーCD』から2曲。未発表曲が3曲。iTunesのみのボーナストラックから1曲。計23曲が収録されている。

 個人的に気になったのはカヴァー曲。収録されているアーティストは、ジミー・デイビス、アバ、バッド・ブレインズ、ブラッグ・フラッグ、ザ・ポスタル・サービス、レモンヘッズ、前バンドのデッド・ミリオンズ。ジャンルでいえば、カントリーからポップスからUSハードコア、オルタナにいたるまで幅広い。どうやらサウンドのルーツをカヴァーしたのではなく、自分が好きなミュージシャンをカヴァーしたようだ。

 これらのバンドからは、サウンドの影響よりも、音楽に対する姿勢や、バンドの思想やアティテュード、歌詞の部分で多大な影響を受けたのではないか。たとえばブラッグ・フラッグやバッド・ブレインズからはパンクの反抗心を学び、ジミー・デイビスからは伝統音楽の大切さを学んだ。そしてアバからは普遍的なポップミュージックの楽しさ、ザ・ホスタル・サービスからは流行にとらわれない実験性を学んだということだろう。

 それにしてもイギリスのバンドのカヴァーがないところにはびっくりさせられた。皮肉さ所以なのか。その理由は分からないが、フランク・ターナなる人物をよく知りたい人にお勧めの作品だ。


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