プロフィール

  •    宮本 一高         (みやもと かずたか)
                                        音楽ライターを目指しているものです。EAT MAGAZINEやDOLLなどで執筆をしておりました。おもにエモ、ハードコア、スクリーモ、メロディックパンクを中心に取り上げております。自分が感動した音楽を、積極的に紹介していきたいと思いますので、よろしくお願いします。 

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2014/12/20

Against Me! (アゲインスト・ミー!)  『White Crosses (ホワイト・クロス)』

White CrossesWhite Crosses
Against Me!

Total Treble Music 2011-07-25
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 10年に発表された5作目。彼らの持ち味であったカーボイスタイルのメロディック・パンクな要素が薄れ、前作以上にメロディーに重点を置いた作品。ここまでくるとただのメロディック・パンク・バンドになってしまった気もする。だが、叩きつけるような強靭なリズムやアコースティックをベースにしたギターサウンドは健在である。

 よりメロディックに深化した今作は、前作の強靭なリズムとメロディーとコーラスに力を入れた路線を、さらに推し進めた作品といえるだろう。情熱に任せただ前へグイグイ進んでいくような熱気が魅力のボーカルも、いささか熱気が薄れ、丁寧に歌っている印象だ。たとえば“ビコウズ・オブ・ザ・シェイム”では、軽やかで繊細なピアノ音からは、ほんの少しの切なさを加えた優しい思慮深さを感じる。ずきずきする痛みとともにと名付けれれた“エイク・ウィズ・ミー”は、そのタイトルとは真逆の星空を見上げているようなロマンティックなバラード。“ワン・バイ・ワン”では、固い決意を感じさせる希望に満ちあふれた明るいメロディーが魅力。

 メロディーに力を入れたためか、全体的にホップで聴きやすく明るくカラッと爽やか。そして優しくロマンティックになった印象を受ける。本来彼らの魅力は、バーボンが似合う土臭いカーボーイのような男くささにあった。今回それがなくなり残念に感じる部分もある。だがこのポップさもさほど悪い作品というわけではない。ちゃんとスウィートな感情が込められているし、いままでなかった一面をさらけ出したという意味では、また違った魅力を引き出した作品といえるだろう。

 なお11年には、『ホワイト・クロス』に、ボーナストラックを4曲追加したディスク1に加え、『ブラック・クロス』というデモや未発表曲を収録した2枚組みのアルバムにヴァージョンを発表した。そちらのほうが彼らがなぜ、メロディックに深化したか、その過程がよく分かる。おそらく『エターナル・カーボーイ』と同じような作品を作りたくなかったから、今回メロディックに深化したのではないか。

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