プロフィール

  •    宮本 一高         (みやもと かずたか)
                                        音楽ライターを目指しているものです。EAT MAGAZINEやDOLLなどで執筆をしておりました。おもにエモ、ハードコア、スクリーモ、メロディックパンクを中心に取り上げております。自分が感動した音楽を、積極的に紹介していきたいと思いますので、よろしくお願いします。 

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2017/12/13

SECT (セクト)  『NO CURE FOR DEATH (ノー・キュア・フォー・デス)』

No Cure for DeathNo Cure for Death
Sect

Southern Lord 2017-11-23
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ヴィーガン・ストレートエッヂ思想を掲げるハードコアバンドの2作目。あいかわらずブレることのない信念を貫き、尋常でない怒りに満ちた熱いサウンドを展開している。

今作でも前作同様のバリバリの轟音を立てるノイズ系ハードコアを踏襲している。だが前作よりも破壊力と激しさと強度が増し、よりパワーアップしている。基本的にはミディアムテンポのハードコアと、怒涛のブラストビートのドラムに、スピーディーでパワーヴァイオレンスな曲が交互に入れ替わる展開。それにしてもものすごいギターの音圧とノイズの嵐の轟音だ。そして怒りの言葉を吐き捨てる雷のような怒声に満ちたボーカル。スローテンポな曲では、怒りの言葉が鮮明に伝わるようじっくりと聴かせ、スピーディーな曲ではギターの音圧とノイズの津波が体全体に被いかぶってくるような圧倒的な音の迫力がある。

そこにあるのは尋常でない怒り。怒りの根源にあるのは、彼らのヴィーガン・ストレートエッヂ思想に対するこだわりのせいなのかもしれない。彼らの考えるストレートエッヂ思想とは、地域性や歴史、信仰する理由によって考え方がかなり異なるものだという。ポップでおおらかな部分もあるという。それに比べヴィーガンは、人間だけが利益になることを嫌い、生物全体の生命の尊厳が守られなければいけないものだと、彼らは考えている。そのためには行動に出ることも厭わないという。そんな生命の尊厳を守らない人間に対する怒りが、この作品には尋常でなくにじみ出ているのだ。その尋常でない怒りと津波のような爆音ノイズ。どれをとっても前作以上に素晴らしい作品だ。

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