CASH CASH『ラヴ・オア・ルースト』

Love or LustLove or Lust
キャッシュ・キャッシュ ADG

TWILIGHT RECORDS 2011-05-11
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近年、コブラスターシップやメトロステーションなどのバンドがギターレスのディスコサウンドを展開しているが、彼らの同等のディスコ・エモに属しているキャッシュ・キャッシュの11年に発表された2作目。前作のファン路線から、一転、今作ではジャミロクワイぽい曲を中心に、ユーロビートなどを取り入れたサウンドに変化した。エレクトロポップからダンスミュージック主体に。雰囲気も昼間の明るさから夜の幻想にへと変わった。強烈なオリジナルティーを感じるサウンドではないが、ライヴの熱狂とディスコの踊って楽しむ要素を合わせたのが、彼らの特徴のひとつだ。今作は愛と憎しみ、欲望や執念について歌っているそうだが、あまり深く考えて聴くサウンドではない。スポットライトが交錯するディスコに似立てたライヴハウスで、頭を空っぽにして楽しく踊るというのがこのアルバムの楽しみ方だろう。快楽を求めている人にお薦めの作品だ。

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COBRA STARSHIP  『HOTMESS』

ホット・メス(初回限定ハッピー・プライス盤)ホット・メス(初回限定ハッピー・プライス盤)
コブラ・スターシップ B.o.B フロー・ライダー レイトン・ミースター

ワーナーミュージック・ジャパン 2009-11-25
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 エモバンド、ミッドタウンの元ボーカル、ケイブ・サポータが結成したニューヨーク出身のディスコ・エモバンド。09年に発表された3作目。アメリカでは全米ビルボードチャートで7位を獲得するなど、かなり人気があるようだ。

 基本的には、90年代のディスコサウンドを取り入れたバンドだが、メトロ・ステーションやワッチアウト!ゼアズ・ゴーストズなどのバンドと比べると、けっこういろんなことをやっている。メロディックパンクにデジタルをのせた曲から、チアガールの応援歌みたいな曲、アフリカのシャーマンのトライバルなリズム、ディスコファンクなど、特定のジャンルにとらわれることなく、幅広くやっている。そこにはカラフルで幻想的。カクテル片手にマンハッタンの夜景を楽しむような、洒落た都会のクールさがある。それがこのバンドの魅力だろう。

 パソコンで曲づくりをし、機械的だった前作と比べると、ロックの肉体性が加わり、生身の息遣いが感じられるバンドサウンドに仕上がった。前作を踏まえて、違った要素を取り入れ、確実に進化しているところも、このバンドの魅力のひとつ。

 なおゴダイゴの“モンキーマジック”の英語ヴァージョンのカバーが、日本盤のボーナストラックとして収められている。この曲は、78年に放送された日本のテレビ番組、西遊記のテーマソングとして知られる曲で有名だ。その“モンキー・マジック”がファンク・ビートでカヴァーされていて、洒落っ気があっていい。いい曲は邦洋問わず関係なくカヴァーしている。その柔軟性と遊び心がある姿勢がなんとも好感が持てる。

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ワッチアウト! ゼアーズ・ゴーストズ『ゴースト・タウン』

Ghost TownGhost Town
Watchout! Theres Ghosts

TRIPLE VISION entertainment 2009-06-10
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 これは面白い。触れたら壊れそうなほど繊細で透明で美声が、ピッチの上がっていくドラムマシーンによって、ハイテンションへと変わっていくエクスタシー。ミラーボールのように舞う妖艶なエレクトロミュージックの音の快楽。元A SKYLIT DRIVEのJordanが結成したW!TGのデヴュー作は、METORO STATIONやCASH CASHなどで活気づくデジタルエモシーンのなかでも、ひときわ異彩な個性を放っている。90年代のユーロビートとスクリーモを融合するなんて、彼らしか思いつかないアイデアだ。サウンドには難解さはなく、ポップで聴きやすいもの魅力のひとつだ。

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METRO STATION

メトロ・ステーション(期間生産限定盤)メトロ・ステーション(期間生産限定盤)
メトロ・ステーション

SMJ 2009-05-27
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  まるで暗く薄汚れたクラブで、秘密の仮装パーティーをしているような背徳感。メロディーの心地よさにトリップする音の快楽。いま流行のダンスエモのデビュー作。2年の歳月を要して人気が上がり、ようやく日本盤化。去年話題になったCASH CASHはファンクよりのアプローチだったが、METRO STATIONは、90年代のユーロビートなどを取り入れている。アジアンティックで神秘的なメロディーのシンセや、理性を吹き飛ばすようなダンスビートのドラム、リヴァーヴのかかった妖艶なボーカルなど、怪しげな雰囲気が満載。デビューも早く、ダンスエモのなかでは先駆者的な存在。ここまでくると、もうロックサウンドではないですね。

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LUNAR FICTION『ダズ・エニバディ・リメンバー・ラフター』

Does Anybody Remember Laughter?Does Anybody Remember Laughter?
ルナ・フィクション

VECCA RECORDS 2009-03-04
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 カルフォルニア出身のディスコエモバンドのデビュー作。このジャンルのバンドって、ユーロビートやダフトパンクのようなテクノが多いのだけど、彼らは80年代のファンクとエモを融合している。しかもロックギターのファンクではなくて、ラッパズボンでラブ&ピースの鉢巻を巻いたアフロヘアーの黒人が、くねくね踊るようなハウスよりのファンク。だからピコピコ機械的な音がなっているデジタル音より、擦り切れたテープのようなブイブイいうアナログ的な低音が主体。まるで志村ケンのヒゲダンスをイメージとさせるサウンドだ。低音がアクセントになっているため、明るくはじけて踊るというよりも、暗闇で目をつぶりながらリズムに合わせるように、しっとりとしている。それでいて、どこかコミカル。低音をアゲるギターのシャワーも心地よい。

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